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なんとなく、


なんとなく、


苦しかった五年間。


死にたいと思った、


五年前。


体重がどんどん減って、


好きなミュージシャンの音楽も聴けなくなった。


朝まで一睡も出来ない日が何度もあって、


クラシックの音楽しかうけつけなくなった。


テレビも、友人と会うのも、


無理だった。


仕事だけはなんとか行った。


だけど、体はボロボロだった。


空っぽになった。


口からは何も言葉が出なくなった。


一年、




二年経っても、







帰りのバスの中、


ぼんやり外に目を向けても、




景色なんて見えなかった。





あの人のことを毎日考えていた。





一体、





何年経てば、





一日に一度でも思い出さない日が来るのだろう。









恋愛なんかで壊れる女は、


一番嫌いだったかもしれない。




なのに。



自分が嫌だった。






それからはどんな紹介があろうと、



声をかけられようと、



ひたすら、ひたすら、異性を避けた。



どんな人でも、



外見も内面も関係なく、



とにかく、関わりたくなかった。



今でもまだそうかもしれない。
















だけど、



それはもう過去になりそうで、




今は、





せつない。




五年ぶり




それは、




五年ぶりの




なのに、






悲しい恋。





秘密の恋。