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by unaandthelion
| 2008-03-21 00:41
倉庫に何個も積んであるダンボールの中から、
私は一枚のセーターを探しに走った。
お客様が待っている、急がなきゃ。
あなたは、丁度手の離せない仕事をしていた。
はずなのに・・・
後ろからあなたは走ってきた。
そして、重たいダンボールをドカっとよかして、
わざわざ探し出してくれている。
呆然とあなたの背中を眺めていた。
それでも・・・・
今日は本当に忙しかった。
残業、
そして、やっと仕事が片付いてみんなで出た。
私は、ファイルを忘れてみんなには先に帰ってて貰った。
売り場に一人戻って、
引き出しのファイルを取り、急いで外へでようとした。
姿勢のいい姿が前にぼやけて見える。
こちらへ歩いてくる。
もうみんな帰ったと思った。
あなたは、まっすぐこちらに歩いてきた。
「俺も、ネクタイ忘れたんだよね。」
くすりと二人は笑い、
二人はそのまますれ違った。
誰もいない。
だけど、そのまま私は小走りを止めることが出来なかった。
それでも・・・
あなたは、普段見せない優しい笑顔で、
「おつかれさま。」と言った。
何もない。
それでも・・・・
ただ、
忘れものをした、それが重なったというだけで、
それだけで充分な気持ちだった。
「偶然」が二人を引き寄せてくれているような気がする。
それが、たとえ、装った「偶然」だったとしても、
二人には、
それでも・・・・
偶然としか言えないのだ。
それでも・・・・
それでも・・・・
私は、
思いをあなたに伝える勇気がない。
私は一枚のセーターを探しに走った。
お客様が待っている、急がなきゃ。
あなたは、丁度手の離せない仕事をしていた。
はずなのに・・・
後ろからあなたは走ってきた。
そして、重たいダンボールをドカっとよかして、
わざわざ探し出してくれている。
呆然とあなたの背中を眺めていた。
それでも・・・・
今日は本当に忙しかった。
残業、
そして、やっと仕事が片付いてみんなで出た。
私は、ファイルを忘れてみんなには先に帰ってて貰った。
売り場に一人戻って、
引き出しのファイルを取り、急いで外へでようとした。
姿勢のいい姿が前にぼやけて見える。
こちらへ歩いてくる。
もうみんな帰ったと思った。
あなたは、まっすぐこちらに歩いてきた。
「俺も、ネクタイ忘れたんだよね。」
くすりと二人は笑い、
二人はそのまますれ違った。
誰もいない。
だけど、そのまま私は小走りを止めることが出来なかった。
それでも・・・
あなたは、普段見せない優しい笑顔で、
「おつかれさま。」と言った。
何もない。
それでも・・・・
ただ、
忘れものをした、それが重なったというだけで、
それだけで充分な気持ちだった。
「偶然」が二人を引き寄せてくれているような気がする。
それが、たとえ、装った「偶然」だったとしても、
二人には、
それでも・・・・
偶然としか言えないのだ。
それでも・・・・
それでも・・・・
私は、
思いをあなたに伝える勇気がない。
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by unaandthelion
| 2008-03-21 00:30